日焼け止め化粧品を上手に使おう
June 28, 2014
紫外線が強くなる季節になりました。今回は、日焼け止め化粧品について考えてみましょう。
(1) SPF値(サン・プロテクション・ファクター):
日焼けの原因になる中波長紫外線(UVB)の防止効果を示す指標です。真夏の20分間の日光浴で赤くなる人が、SPF10の製品を使用すると、200分間太陽に当っても日焼けが生じないことを示しています。SPF値が大きい程UVBを遮断する力が強いことになりますが、この数値はあまり過信しないほうが良いでしょう。
SPF値が50以上になると防御率にほとんど差がないという最近のデータから、現在はSPF50以上のものはすべて「50+」として表示されています。
普通の生活ではSPF10~20、日差しの強い海や山でもSPF30~40で十分です。
(2) PA値(UVAプロテクション度合い):
長波長紫外線UVAを防ぐ度合いを表す指標です。UVAは皮膚の老化を促進したり、色素沈着の原因となる波長です。表示方法は3段階で、
「PA+」防止効果がある。
「PA++」防止効果がかなりある。
「PA+++」防止効果が非常にある。
(3) 紫外線吸収剤と散乱剤:
日焼け止め化粧品は、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン、桂皮酸など)と散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛など)を何種類か組合せて作られています。
稀にこの吸収剤でかぶれる人がいます。このかぶれは、普通のアレルギー性のもの(接触皮膚炎)と、紫外線が関与する光アレルギー性のもの(光接触皮膚炎)との2通りがあります。肌の弱い人やこどもは、紫外線散乱剤のみの製品を使うようにしましょう。
以上の点から、日焼け止め化粧品を使用するときは、SPF値、PA値、そして紫外線吸収剤、散乱剤についてもその表示をきちんと確認しましょう。そして、均一にむらなく塗ること、汗をかいたり泳いだ時にも塗りなおすようにしましょう。