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紫外線と皮膚

June 28, 2014

日差しが強い季節になります。地球の無数の生命の源で、私達もその恩恵に浴している 紫外線の皮膚に対する影響についてお話します。

 

《太陽光線》
太陽光の90%は可視光線と赤外線で、7%程度が紫外線です。紫外線はさらに長波長紫外線(UV-A) と中波長(UV-B)と短波長(UV-C)に分けられます。UV-Cはオゾン層でカットされるため 地表には到達しません。しかし、近年オゾン層破壊が懸念されています。

 

《皮膚への影響》
皮膚に対する急性反応はサンバーンと呼ばれる日焼けで、主にUV-Bにより生じます。 平均的な日本人の場合、夏の晴天下で20~30分で生じます。急性の日焼けは一時的に回復しますが、 繰り返すと「しみ」「しわ」「皮膚乾燥」という光老化を生じます。UV-AはUV-Bのサンバーン反応を 増強する働きがあり、さらに「しみ」の助長・光線過敏症の惹起などの作用が知られています。
慢性反応としては、光老化・光発癌・免疫低下などが挙げられます。皮膚老徴の「しわ」の一因は、 長年月の紫外線曝露により皮膚の弾力性が低下したためです。この光老化は紫外線にあたった時間と 強さに比例します。

 

《光防御》
皮膚には元来紫外線に対する自然の防御機構が備わっています。皮膚最表層(角質層)は紫外線を 吸収散乱させ、皮膚内への透過性を減弱させます。また、人の肌の色を決めているメラニン色素も 紫外線を吸収して皮膚障害に対し、抗酸化酵素も皮膚内に存在します。しかし、これらも過剰な紫外線 被曝に対して十分ではありません。
光防御を考える上で大切なことは、不必要な紫外線を浴びないことです。屋外スポーツの際には、季節 ・場所・時間により紫外線量が大きく変化することに留意すべきです。国内の紫外線量は初夏が一番強く、 冬期には30%位まで減弱します。また標高1000mアップで紫外線量が10%~20%増加します。 環境による反射も考慮する必要があります。芝生では2%位ですが、雪面は90%も反射します。


光防御には、日傘・長袖・帽子などの物理的防御に加えて、サンスクリーン剤(日焼け止めクリーム) の併用が有効です。近年の市販品はUV-AとUV-Bの両方をカットし、 汗や水で落ちにくい製品になっています。ただし、過信せず頻回に湿布することが肝要です。


日光浴は精神衛生上重要ですが、過度の不要な日光浴は慎むべきであり、無理のない光防御が大切です。

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