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耳鼻科特集 高齢者の摂食・嚥下障害への対応

June 28, 2014

最近注目されていることとして、高齢者に多くみられる食事をうまく摂れない「摂食嚥下障害」があります。食事がとれないと、いろいろ不都合なことが起こりますので、今回、お年寄りの摂食嚥下障害についてお話しします。

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 通常、私たちはまず食べ物を見て、それが食べられるものであることを確認してから口の中に入れています。そして良く噛んだ後、舌を使ってのどの奥から食道へと送り込みます。この動作は日常、特に意識することなく行われていますが、この一連の動作に障害が起こるのが「摂食嚥下障害」です。

 食事がのどを通るとき、のどの奥にある喉頭蓋がふたをして、食物が気管に入らないように働きます。これがうまくいかずに気管に入ってしまうのが「誤嚥」です。この結果、肺炎を起こしたり、気管に詰まって窒息したり、また食事がうまく摂れないことから栄養不足や脱水状態などの悪影響が出てきます。

 原因としては、加齢、脳卒中、認知症、神経や筋肉・のどの病気などがあげられます。

 

 実際に身体的な症状を表すと、

 

(1)食事中の症状

 ・食事中に水分をよく飲むようになった

 ・なかなか飲み込めない

 ・食べ物や水分が鼻に上がってくる

 ・食事中や食後にむせる

 ・液体のものを飲むとむせる

 ・飲み込んだ後に、のどにつかえた感じがある

 ・食事に時間がかかる

(2)食事以外では

 ・睡液が口の中にたまっている  ことが多い

 ・寝ているときにむせる 

 ・よく咳をする

 ・たんの量が増えた

(3)全身状態としては

 ・発熱が続いている

 ・肺炎を何度か繰り返す

 ・痩せてきた

 などがあります。これらの症状があったときは、まずかかりつけの先生と相談してください。検査法はいろいろありますが、最終的に最も信頼できるのは「嚥下内視鏡検査」です。これは、内視鏡でのどを見ながら食事をしてもらい、実際に食べ物がどう入っていくかを観察します。詳しくは、耳鼻咽喉科の専門医とご相談ください。

 「誤嚥」が分かった場合、「食事の形態」「食事中の姿勢」「嚥下訓練」「嚥下体操」「口の中を清潔に保つ」など、人それぞれに異なる対処をします。一人ひとりの症状をみながら、いろいろな方法を組み合わせますので、正しい食生活を送って、元気で長生きしてください。

 

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