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骨粗鬆症の薬物治療と歯科受診

June 28, 2014

【骨粗鬆症の薬物治療と歯科受診】

 

◆骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症を簡単に言うと「骨の強さが低下して、骨折しやすくなる骨の病気」です。骨の強さには、骨密度と骨質が関係しています。骨の中では、破骨細胞が古くなった骨を溶かし、骨芽細胞が新しい骨を作るという新陳代謝が休みなく行われています。この働きで、古くなった骨は、新しく、柔軟性のある骨に生まれ変わります。この骨吸収と骨形成のバランスが崩れ、骨形成が間に合わなくなると、骨の量が減少して骨がもろくなります。

 

◆治療の中心は薬物療法

 骨粗鬆症の治療には、バランスの良い食事(カルシウムやビタミンDなどの摂取)、生活習慣の改善(適度な荷重運動と禁煙、飲酒の制限)、薬物療法を組み合わせて行いますが、最も効果があるのは薬物療法です。最近、新しいタイプの治療薬がいくつか出てきて、熱のこもった議論が続いています。

 治療薬は、以下のものが使用されています。

 ①破骨細胞に作用して骨吸収を抑制するもの

・ビスホスホネート製剤

・活性型ビタミンD3製剤

・女性ホルモン製剤

・選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

 ②骨芽細胞に作用して骨形成を促進するもの

・ヒト副甲状腺ホルモン製剤

 

◆新しい薬も登場 

 最も新しい薬剤に、デノスマブがあります。この薬剤は、破骨細胞の形成を抑制することで骨吸収を抑えます。投与方法は独特で、6カ月に1回の皮下注射となります。低カルシウム血症が生じやすく、カルシウムとビタミンD、マグネシウムの合剤を毎日飲む必要があります。高い有効性が期待されています。

 骨形成を促進するヒト副甲状腺ホルモン製剤も比較的新しい薬です。重症の骨粗鬆症の患者さんに適した薬で、1日1回自分で注射する皮下注射製剤と医療機関で週1回皮下注射するタイプがあります。

 従来から有効性が高いとされていたビスホスホネート製剤ですが、きちんと飲み続けられる人の割合が少ないことが問題点の一つでした。そこで毎朝飲むタイプに加えて、週1回、または月に1回内服する錠剤が開発されています。高齢者でも飲みやすいようにゼリー製剤ができたり、点滴や静注での投与も可能になっています。

 先に紹介した既存の薬剤に分類されるものの中では、SERMや活性型ビタミンD3製剤の新しい薬が利用できるようになっています。

 骨粗鬆症治療の最終目的は、骨折を防ぐことです。患者さんの状態によって、また製剤の特徴や副作用を十分に考慮して治療薬の選択を行うことが必要です。

 なお、骨粗薬の服用者の抜歯をした後で、顎骨の骨隨炎や骨壊死が生じるとの報告があります。歯科を受診する際は必ずお話しください。

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